約 5,268,185 件
https://w.atwiki.jp/darkfallinfo/pages/64.html
ご自由に追加してください。 個人HPの更新停止が増えています。最終更新日時を確認しましょう。 公式サイト http //www.darkfallonline.com/ 公式 http //forums.darkfallonline.com/ フォーラム http //www.us1.darkfallonline.com/news/ usサーバー情報 http //www.eu1.darkfallonline.com/news/ euサーバー情報 http //forums.darkfallonline.com/forumdisplay.php?f=29 公式アナウンス http //www.darkfallonline.com/buydarkfall/ アカウントの登録・管理 http //twitter.com/darkfallmmorpg/ 公式Twitter Wikiとか 海外Wiki 海外情報系 Darkfall 百年戦争 http //www28.atwiki.jp/darkfall/ 俺のためのdarkfallのwiki 更新のあるサイト ・Clan http //zipang.rerere.net/forum/index.php 旧Zipang / 現Scarlet colored Vampires 旧ドメインが利用できなくなってしまったためドメイン変更あり。(2010/10/30) ・Player http //darkfall.exblog.jp/ Gankers blog -Darkfall http //nyonet.exblog.jp/ Nagaraのメモ帳 http //xheartx2.exblog.jp/ toshiのほのぼのdarkfall日記Ⅱ(前ブログより移転) http //zoome.jp/bloodscv/ Bloodの反省動画 http //urs.jugem.cc/ UnRealStyle 馬並日記 http //cs.capriccioso.info/cix/ Works for me http //blog.livedoor.jp/satoq99/ Hold Your Colour
https://w.atwiki.jp/diconiaserver/pages/22.html
コマンドの使い方 コマンドはチャット欄を開き(初期設定ではTキーでチャット欄が開きます)、/(スラッシュ)から始まる文字を入力しEnterを押すことで使うことができます。 効果はコマンド毎に違い、便利なものもあるので是非覚えてください。 コマンドの説明に書かれてある[](大括弧)はコマンド使用時には必要ありません。[]を消して使用してください。 基本コマンド 基本コマンドは、サーバー内で頻繁に使うコマンドです。 基本コマンド一覧 コマンド 効果 補足 /spawn ワールド毎に定められた場所にワープする。 /afk [理由(任意)] 強制的にAFK状態(離席状態)にする。 /msg ID 内容 ID(他の人のMinecraftID)にしか見えないメッセージを送る /msg diconyx てすと のように使います /r 内容 msgの返信を簡単に行えます。 /r てすと のように使います ホームコマンド ホームコマンドは、拠点などSPAWNから離れた場所に瞬時にテレポートができるコマンドです。 コマンド 効果 補足 /sethome 今いる場所にhomeを設定します。 /home [ワールド名] sethomeをした場所にテレポートできます。必ずワールド名を書いてください。 同じワールドにあるhomeにテレポートする場合、ワールド名指定は必要ありません。 /rmhome [ワールド名] homeを削除します。 ワールド名一覧 呼称 ワールド名 エントランス world ゲートワールド gate ホーム通常 home1 ホームネザー world_nether ホームジ・エンド world_the_end PvP pvp01 資源通常 sigen 資源ネザー sigenn2(2012/12/10よりsigennに統一されます!) 資源ジ・エンド sigene2(2012/12/20よりsigeneに統一されます!) CreativeWorld creativeworld PlayerAnnounceコマンド PlayerAnnounceコマンドは、全てのプレイヤーが使用できる告知方法を提供します。 PlayerAnnounceコマンドにより追加されるコマンドは2種類あり、それぞれ広告(CM)と告知(PA)です。 広告とは広告は、プレイヤーによって登録され、自動配信される定期告知のことです。自分の店の宣伝や作業員の募集など、皆に伝えたいコトは自分自身がサーバーに居なくても自動的にアクティブなプレイヤー全てに配信されます。 広告コマンドの全ては/cm helpで確認できます。 告知とは告知は、一時的なイベントの開催などをアクティブなプレイヤーに伝えるための手段です。これは一度しか全体告知されず、定期的に配信されるということはありません。 告知コマンドの全ては/pa helpで確認できます。 登録された広告はサーバー再起動時にリセットされます。再起動が行われたら広告の再登録が必要です。 コマンド 効果 使用例 /cm help CMコマンドを表示します。 /cm set [内容] 広告を登録します。 /cm set 整地業はじめました!詳しくはDiconyxまで。 /cm test [内容] 自分だけに見える広告テストを行います。 /cm test 広告テスト /cm unset 自分が登録した広告を取り消します。 /cm list 登録されている広告全てを一覧表示します。 /pa help PAコマンドを表示します。 /pa send [内容] 告知を登録します。 /pa send ○○を3つ限定で販売! /pa test [内容] 自分だけに見える告知テストを行います。 /pa test 告知テスト その他のコマンドは/cm helpや/pa helpで確認してください。 BookEditコマンド BookEditコマンドは、自分が書いた"本と羽ペン(サイン済み)"に対して使うことのできる本の操作コマンドです。 使用方法:対象となる本と羽ペン(サイン済み)を持った状態でコマンドを実行してください。 コマンド 効果 補足 /book copy 持っている本をコピーし、新たな本を作成します。 /book title [文字列] 本のタイトルを「文字列」で指定したものにします 保護コマンド 保護コマンドは、自分が設置したブロックに保護をかけることで荒らしの防止などをするためのコマンドです。 使用方法:コマンド実行後 対象となるブロックを左クリックしてください。 保護コマンドは以下のブロックに使用することができます。 チェスト チェストの使用,破壊の制限ができます。 かまど かまどの使用,破壊の制限ができます。 看板 看板の破壊の制限ができます。 看板を保護すると看板が設置されているブロックも保護され、他の人が壊せなくなります。 木の扉 扉の開閉,破壊の制限ができます。 鉄の扉 扉の開閉,破壊の制限ができます。 cprivate状態またはcpublic状態の鉄の扉は手で開閉できます ディスペンサー ディスペンサーの中身を見ること,破壊の制限ができます。 ※cprivate状態(またはcpublic状態)からcpublic状態(またはcprivate状態)にするには一度cremoveしてください。 保護コマンド一覧 コマンド 効果 補足 /cremove 誰でも破壊/使用ができるようにする 自分名義のcpublic,cprivate状態のブロックにしか適用されません /cpublic 誰でも使用できるようにする cremove状態のブロックにしか適用されません /cprivate 自分のみが使用,破壊できるようにする cremove状態のブロックにしか適用されません /cmodify [プレイヤー名] オーナーを追加する 自分名義のcpublic,cprivate状態のブロックにしか適用されません /cunlock [パスワード] パスワード扉などを解除する パスワードが1234の場合:/cunlock 1234 標準の保護状態 ブロック 保護状態 チェスト cprivate かまど cprivate 看板 cprivate 木の扉 cremove 鉄の扉 cremove ディスペンサー cprivate
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5734.html
草を生やさないオオナズチの声が、世界樹の天辺にて響き渡る。 周囲は彼が吐き出した濃霧により覆い隠され、さらにまどかが世界樹を操り大量の葉で二重に覆う形である。 駄目押しで氷竜の結界も施され、万が一にも彼らの姿や会議内容が外に漏れることはない。 集まったのはこれまで生き延びてきた猛者達、その中でも代表者たる者達だ。 世界樹軍勢からは、最後の竜たる氷嵐の支配者と巫女まどか。 その協力者にて最大戦力であるダオスとレスト。 影薄、魔法少女、歌組からはそれぞれ小町、ほむら、小鳥。 そして聖帝サウザーと彼を抑える役割の金色の闇。 最後にこの会議の発起人であるオオナズチ。 戦力面、思考面においても特に優れた者が集まったといえる。 そんな彼らが集まったのは、今後の方針を決めるためであり、予言の謎を考察するためである。 「まず先に言っておきますぞ。我が手にした情報は確実なものと、不確実なものがある。 ですから当たり前ですが、確実な情報から処理していきますぞ?」 「わかった」 「まずは『救済の予言』ですが、これはやはり元はミヤザキの遺跡にあった模様ですぞ。 情報提供者は現宮崎在住、バサルモス。しかしその遺跡は数時間前に何者かによって破壊されたそうでしてな。 『怖過ぎるから俺やっぱこのまま最後までただの岩Aとしてやり過ごす』との言葉を最後にネットワーク切られたんで救援は見込めませんな」 オオナズチからもたらされた情報に、各々は考察を開始する。 この情報で気になるのは、ミヤザキ産の予言と関わりが深そうな巫女がグンマ―産である点。 そしてそれ以上に、何者かによる隠蔽工作が行われたことである。 「遺跡を壊すってのは、予言を知られちゃ不味かったってことかね?」 「しかし妙ですね。宮崎は今は九州ロボの一部。破壊などしなくても容易には見れない筈です」 「……九州ロボは主催者の拠点。つまり主催者に感知されたくなかったということか?」 謎は残るが、確かなのは予言を妨げようとする者の存在が明るみとなった。 それはつまり、予言が本当に意味のあるものである証明でもある。 「僕が疑問に思ったのはミヤザキの遺跡に予言があって、グンマ―にはこの予言の遺跡がなかったことかな」 『私やオオナズチもそれなりに長き時を生きてきたが、グンマ―にそのような遺跡があったとは記憶していないな』 「私が予言の巫女じゃないと言えばそれまでだけど……」 不明瞭な点が多い予言において、祈りで巫女となりフォレスト・セルを制御したまどかは巫女の一節の有力候補であった。 しかし彼女が祈りに用いたのはグンマ―の秘術であり、ミヤザキのものではない。 この食い違いがある以上、巫女はまどかではないのだろうか? 「そもそも前提から質問していいかしら? 今の宮崎は機械科学の発達した文明都市。どうして群馬、グンマ―と交友があったのかしら?」 「そうですね。ここの魔物の反応からして、あまり機械文明とは仲睦まじく手を取り合うようには見えません……」 そして疑問は予言以前のものにまで行きつく。 何故グンマ―とミヤザキ、対極に位置するであろう文明に交流があったのか? 「おいお前達、脱線しかかっているぞ。この予言の出処がどこであろうと、効力のあるものなのは間違いないのだろう? こっちなんて梨の神のお告げとかいうよくわからないものだったのだぞ!?」 少し悔しそうに叫ぶサウザーの言葉に、金色の闇はやれやれといった表情を浮かべる。 だが事実彼の言う通りであり、出処の疑問は保留とされた。 「とりあえず次に移りますぞ。 予言の一節、9人の最良の戦士。これは野球の優勝者で間違いはなさそうですな。 宮崎の地は野球選手が強化合宿で頻繁に訪れるそうですし、各地のドラゴンから野球場に不思議な紋章と力が集まっているとの報告もありましたからな」 「この予言はクリアしたも同然だな。我が聖帝軍が必ずや優勝することだろう」 「まだ一度も試合できていませんけど……」 「でも集めた力を一体何に?」 とりあえず理屈は不明だが、9人の戦士の一節はやはり野球で確定した。 問題なのは現状況下において野球の優勝ということは恐らく、球場にかつてない程の力が集まるであろうということ。 その集まった力を何に使うのかがわからなければ、優勝したところで意味はない。 「わかってるのは、どの節も最後に集約されるってことぐらいさね。 全てが集いし時『争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる』 こっから察するに、その集めた力は化身を救いの神に変えるために必要ってことだとは思うんだよ」 「そもそもこの化身とはなんなのだ一体? お前達の話を聞いている限り、きらりと似たような状況に陥った者のことのようだが……」 サウザーが首を捻りながら同盟軍を見渡す。 化身も予言の謎の一つであるが、風鳴翼やきらり等この殺し合いにおいて突如怪物に変貌した参加者は複数人いる。 殺し合いという争いの淀みから生まれる化身として、これ以上当てはまる存在はいないだろう。 同盟軍の誰もが、化身の正体をそう考えていた。 「これまでの情報を纏める限り、主催者がばら撒いた瘴気に感染して、戦い続けると変貌しちまうらしい。 予言との関係性はわからないが、主催者がこの化身を作り強化したがっているのは間違いないだろうさ」 「なんだ、以前俺が到った『蠱毒』の考えはあっていたのか?」 「蠱毒……そうですね、規模が桁違いですけど一番わかりやすい例えと言えます」 「驚いたわ。情報が揃っていない状況でそこまで辿りついていたなんて」 「はーはっはっはっ! まあ、このくらいこの俺にかかれば造作もないことよ。……闇、何か言うことはあるか?」 「ごめんなさい!?」 反射的に闇は謝っていた。 当時は皆で馬鹿にしていたものの、実はサウザーの考察は当たっていたのだから。 しかも回りの反応を見る限りだとサウザーが答えに行きついたのは早い部類らしい。 もう少し前からちゃんと彼の話を聞いておくべきだったかと後悔しつつ、闇は咳払いの後に質問を続ける。 「しかし蠱毒のように化身を作ったとして、目的はなんなのでしょうか? それに食人鬼の風鳴翼と諸星きらりは同種とのことでしたが、容姿や能力に接点も見受けられませんが……」 「ああ、化身の能力については僕も少し思うところがあったんだけどいいかな?」 最大の謎の質問に対し、レストが挙手をする。 ダオスやサウザー、小町も頷き、回答が促された。 「まずは『風鳴翼』。他者を捕食して能力を奪って限界の無い成長を見せていた。これが彼女本来の力と見て間違いないでしょう。 そして『ユーノ』。伝聞だけど、彼の能力は魔力やエネルギーを限界なく取り込んでの増幅反射。 『きらり』は歌も脅威だったけど、増殖する肉はきらりんロボを吸収して己の武器へと変貌する能力も持っていた。 最後にこの僕『レスト』は、元々の融合魔法の強化。他の生物や道具を取り込んで身体の一部をそれに模せるようになった。 各々が違う能力だけど、生物にしろ機械にしろ魔力にしろ『何かしらを取り込んでの自己強化』をしているように思えませんか?」 レストの推測は、きらり戦でも感じた疑問であった。 化身全体の共通能力かもしれないという、何かを取り込む力。 自身も感染し、また感染者とも戦ってきた彼の言葉であれば信憑性は高いと誰もが思い、その内容を受け入れる。 しかし問題なのはここからだ。 「なるほど。だが何かしらを取り込む能力が共通しているとして、その理由は何なのかしら?」 『わからぬ……どれもが常識外れな力であるし、他にも繋がりがあるのか……?』 「いや、着眼点は悪くないはずだ。取り込む、これに何かしらの意味はあると思うのだが……」 「う~ん、言っておいてなんですけど、僕もここから先が考えられないんですよね」 誰もが頭を悩ませる。 人より優れた知能を持つ竜、その中でも特に知識を司る氷嵐の支配者でもわからず。 知力すらカンスト値をとうに飛び抜けているレストも首を捻ったまま動かなくなり。 この軍勢の指揮官である魔王たるダオスは考え過ぎで眉間の皺が深くなるばかり。 残る同盟軍の面々も似たような状況であり、考察は暗礁へ乗り上げてしまった…… 「何をそんなになやんでいるのだお前達? きらり達は化身としては未完成だったのだろう。ならば完全体となった化身は今挙がった能力の複合体…… つまり『なんでも吸収』できる存在であり、先程ダオスから聞いた滅びの根源たる『TCも吸収できる』ようになるというだけじゃないのか?」 「「「……」」」 「サ、サウザー……」 きょとんとした顔で、なんでもないといった風に呟くサウザー。 そんな彼に向けられたのは集まった面々全員の呆気にとられた顔。 あまりの事態に思わず闇もいたたまれなくなりサウザーを慰めようとするが…… 「それだッ!」 「サウザーさん、凄いですよ!」 『なんと、聖帝の智は竜をも超えるか!?』 だがそれよりも早く、大歓声が巻き起こった。 「「え?」」 これには闇も、別に大したことを言ったとも思っていないサウザーも目を丸くする。 「そうか、なんで気がつかなかったんだい! 滅びの原因がTCなら、救いの神とやらはそれをどうにかできるって話じゃないかい」 「本当に簡単にして単純なことですけど……」 「無理もないですぞ。相手は世界をメチャクチャにしたトンデモエネルギーですからな」 「普段属性吸収しておきながら、TCを吸収するっていう発想が全く出てこなかったよ……」 「私もだ。相手は対処不能な未知のエネルギー、取り込むことなど不可能だと、最初から決めつけていたのだな」 「すごいやサウザーさん、流石さやかちゃん憧れの人!」 「ふ、ふはは! この聖帝サウザーにかかれば予言の謎などこの程度よ! むしろ簡単すぎて欠伸がでかねんなぁ! お前達も馬鹿ではないようだが、常識に囚われすぎて考えが硬くなってしまっているのではないか?」 「返す言葉もない。サウザー、助かったぞ」 頭を下げるダオスに対してサウザーは笑いながら返す。 しかしその笑みはどこかぎこちのないものだ。 (おい闇、大丈夫なのかこれは……?) (なんで貴方が一番不安そうなんですか!?) (いやこんな反応されたの初めてだし、俺は本当に思ったことを言っただけだからな……) (はぁ……大丈夫ですよサウザー。いつもの貴方らしく、無駄に自信たっぷりで前を見てください。他の予言も解けるかもしれませんよ?) 「そ、そうだな。よし、このまま次の予言も解いてみせよう! ふはははははははぁ!」 へたれた顔は同盟軍には見せず、すぐに聖帝の顔で高笑いをしてみせるサウザー。 そんな様子を呆れた様子で眺めつつ、言動とは裏腹に予言に大きな進展をもたらしたサウザーを闇は内心で誇るのであった。 『この発見は大きい。化身がTCを吸収する存在ならば、野球や他の予言にも説明がつくかもしれぬぞ!』 「なぬぅ!?」 続け様に予言を解き明かそうとするサウザーだが、今度は氷竜が立ち上がる。 『全てが揃いし時救いの神になる……逆に言えば揃わねば化身の価値はない。 つまりこれは、TCを吸収できる化身であってもそのままの状態では辛い、ということだ』 「どういう意味かしら?」 『如何に全容のわからぬ化身とはいえ、吸収対象は時空間すら容易に歪める力だ。そんなものを取り込めるだけでも十分だが限界はあるだろう。 つまり他に揃えるべき予言は、化身の限界を拡張するもの……我らのドラゴンハートと似たような強化手段なのではないか? レストがいい例だろう。彼は当時レベル50000というふざけた値だったが、それでも十分ではなく傷つき、ドラゴンハートで限界を越えられた。 化身といえどもやはり一個の生物。常人には十分に思えても相手がTCともなればレベルはいくつあってもいいだろう』 「なるほどねぇ、ドラゴンハートの力はあたいらが身を持って理解している。化身専用の大がかりな力ともなれば……」 「本当に大災害を防げるかもしれない……」 氷竜の言葉に誰もがざわめき、思考を巡らせる。 予言は未来の大災害を回避するものなのだろう。 そしてその鍵となるのは、大災害の原因たるTCをも取り込める化身。 その化身を救いの神の域まで強化するのが、予言の各節。 「そうなると野球はわかりやすいね」 「理屈はわかりませんが、9対9の真剣勝負で生まれる熱気とエネルギーを化身にそそぐわけですな」 「でもどうして野球なんでしょうか?」 「ふむ、おそらくだが……化身は殺し合いの淀みから生まれる存在。無法と無数の死で生まれる力はまさに淀みと言っていいだろう。 対して野球、こちらは中には愚かな人間もいるだろうが、基本はルールとスポーツ精神に則って行われる。 規律の上に成り立ち、かつそれぞれ違った9人の精鋭が力と知恵の限りを尽くしての決闘。いわば殺し合いの対極に位置するともいえる。 それが明確な力となり溜まっているのだとすれば、少なくともそのような高潔な力はただ変化しただけの化身は絶対に持ち合わせないだろう」 ダオスの推測に小鳥はなるほどと声を漏らす。 無数の人間がルールもなく理不尽に殺されるカオスな殺し合い。 限られた人間がルールの上で死闘を繰り広げる野球。 熱中し過ぎて死人も出てしまうだろうが、ルールに則った上での死は、9人に選ばれるような戦士ならば覚悟もできるだろう。 「巫女の祈りと器足る巨像、これをやっぱりまどかとフォレスト・セルとした場合だけど……」 「フォレスト・セルとまどっちの魔力は尋常ではないことに加えて世界樹、自然由来ですからな。 血生臭い淀んだ化身に、爽やかな世界樹の力を持つとかありえませんし、強化には持って来いのエネルギーではありますな。 あ、ちなみにさっき言いそびれたんですがな、ミヤザキの遺跡には機械人形の残骸が多くあったそうですぞ。 現在の宮崎も調べればガンダムやロボット技術が盛んなそうでしてな。これらから主催者の乗る九州ロボが器と仮定した場合でも…… 血生臭い化身に対して、血の通わない機械の力。こちらも化身が持たない力を与えるという意味では筋が通りますぞ」 「正体が絞り切れませんか……」 「いや、化身の持たない力を与えるのが目的だというのならば、今の二つはどちらも正解なのではないか?」 『流石はサウザー、柔軟な発想だ! なるほど、野球の優勝者も誰がなるかわからぬ以上、巨像も複数ある可能性があるのか』 予言の答えは一つではないのかもしれない。 巫女も祈りの後に化身に力を注ぎこむ可能性も考慮し、更なる謎へ。 「不屈の精神を持つ勇者、これは……」 『こうなってくると、これは化身その人を指すのではなかろうか? 淀みから生まれてなお自我を保ち、取り込んだ莫大なエネルギーを破壊に振りかざさないような、そんな存在を』 「……TCを取り込んだ化身は滅びを救う神、勇者かもしれません。でも、大きな力を持った存在を人は時に迫害する」 「化身となり、破壊衝動を抑え、その身で滅びの力を吸収したとして、最後は忌むべき存在とされるか…… 救われぬ、報われぬ存在。そんな存在になってでも世界を救おうなどと考えられる強き心を持つ者は、間違いなく勇者であろう……」 僅かに空気が重くなる。 未来の大災害は、もはや残された人員や道具を集結させたところで抗うことはできない。 唯一の回避方法と思われる予言の考察も進んできた。 そして進んだからこそ、気がついてしまう。 一切の犠牲無く大災害を回避する方法など存在していなかったのだと。 殺し合いの果てに生まれる化身。 それは一人ではない。複数の化身が生まれる。 そのいずれかの化身が強き心を持っていた場合、その化身を犠牲にして初めて世界は救われる。 勇者たる化身を探し出すために無数の化身が必要であり、その化身を作り出すためにまた無数の犠牲者は必要。 そしてその化身は世界を救えども居場所は残されない。 救いの予言は血に塗れたものなのだ。 それでも、かつての人類はこの予言を遺した。 多大な犠牲を払う手段でありながら、他に大災害を回避する手段が見つからなかったのだろう。 それはやはり、大災害による犠牲者は殺し合いの比ではないということでもある。 「もしかして、主催者の人達も……」 「まどか、それを判断するのは早計よ。こればかりは、誰かしらを捕まえて吐かせない限りわからない。 連中が予言を知っていようがいまいが、私達は私達で前に進むしかないのよ……」 「うん……。そして、これが最後だね」 「全てを虜にする歌……か」 ここまでは順調に進んできた。 だが最後のこの一節だけは、解釈が難しい。 全てを虜にする歌。そんなものが実在するのだろうか? いまも全国で猛威を振るうクラウザーを崇める狂信者。 種族年齢を問わずにあれだけの人数を熱狂させる彼の歌声は、世界に類を見ないだろう。 だが少なくとも彼の歌はこれに当てはまらない。 虜にする者の数は圧倒的だが、少数派になるが確かにアンチも存在するのだから。 「私はクラウザーさんの歌以外だと、演歌が好きなんだけどな」 「サボってたころにゃ、いい昼寝時に聞こえる鳥の囀りとかが好きだったね」 「僕はハープとそれにあわせた穏やかな歌が好きだったよ」 「我は女の子の嬌声が興奮しますな……サーセン、こっちが笑う前に睨むのやめてほしいんですぞ」 ここに集まった者達ですら、既に好みの音色が大きくわかれてしまっている。 やはり全てを虜にするともなれば洗脳に近い、脳を揺さぶるような声なのだろうか 「あの……よろしいでしょうか?」 そんな時におずおずと手を挙げたのは、小鳥であった。 「私、なんとなく全てを虜にする歌がわかったような気がするんです」 『なんだと!?』 「本当なのか、小鳥?」 一斉に集まる視線を受ける小鳥は、あまり力強さを感じさせない。 しかし引き下がる様子もなく、彼女自身も今まさに気がつき、己でそれを噛みしめているのだろう。 「はい。……私は、皆さんと違って戦うことはできません。ドラゴンハートの恩恵も受けられない、本当に弱い唯の人間です。 守られるばかり、眺めるばかり。ここにいる皆さんは、私なんかと違って戦いで身体は傷つき、心も傷ついてきたと思います」 『……』 三竜一の硬度と生命力を誇る氷嵐の支配者。 しかし彼も二度に渡り首をもがれ、親友や仲間達を失ってきた。 勿論彼だけではない。 まどかはこう見えて殺し合い直後から多くの死を見てきた。 ほむらは新しい友達に感謝を伝える前に死に別れてしまった。 小町は幾度となく仲間を失い自身も窮地に立たされ、その成長の果てにここにいる。 皆が、傷つき失いながら必死に抗い戦ってきた。 「私は、皆さんと一緒に戦っているなんて言葉を言う資格はありません。けれど、皆さんと一緒のところだってあります。 そう、誰か大切な人や身近な人を喪った時。これはどんな人だってみんなが悲しい筈です。 ここの魔物だってそうでした。涙を零して、お墓を作って……死を悲しみ悼むことは、種族の壁を越えています。 だからこそ。こんな悲しい殺し合いで亡くなってしまった全ての人に対する『鎮魂歌』は、皆が聴き入るのではないでしょうか?」 鎮魂歌(レクイエム) 小鳥が告げた歌は、予想外のものであった。 虜にするとなれば、脳を溶かすような美声や他の追随を許さない力強き声が思い浮かぶ筈だ。 「……なるほど。確かに一理ある」 「カヲル君が歌っている時に魔物もみんな大人しく聴き入っているのを思い出したんです。 アイスシザースさん達も機械嫌いだけどフェイちゃんを弔ってくれた。 この予言が誰かの犠牲の上に成り立つものなら、せめて亡くなった人達を弔う面もあってほしいという、私の願望でもありますけどね」 悲しみの混じった顔で笑う小鳥に対して、否定する者は誰もいない。 他の予言と異なり、この歌でどのように化身を強化するのかはわからない。 だが多くの歌を知る彼女が導き出したこの答えは、的外れとも言えなかったのだ。 「そうなると、まさか予言の歌い手はきらりではなくカヲルなのか?」 「後で彼とも話してみる必要性がありそうですね」 「しかし鎮魂といえば、今は冥府に何が起きているってんだい? いくら階級が上がったとはいえ新米のあたいにゃ想像もつかないよ」 そしてふと小町が、冥府の異常を話題に出す。 死者のための鎮魂歌。しかし今、死後の世界は未曾有の危機に瀕しているのだ。 「む……予言にばかり気をとられていたが、確かにその件も無視できぬな」 「レスト、お前さんも異常を察したってことらしいが、何か掴めているかい?」 「僕にわかるのは、沖縄の異常をもたらしている存在……おそらく災害と古龍の関係と同じような、大災害の化身が原因だということぐらいです」 「化身……予言の化身とは違うの?」 「アレは小さな大災害とでも言うべき存在だった。救いとは無縁、滅びの使者。そいつが、黒い影が、死者を次々に取り込んでいたんだ。 そして少なくとも……サクヤはアレに囚われている。彼女だけじゃない、もっと多くの人がきっと……」 悔しげに吐き出されるレストの言葉に、一同は震えあがる。 小さな大災害、可愛く聞こえるが大元の規模が桁違いなのだからいくら小型化したところで危険性は変わらない。 しかもそれが死者を襲っているともなれば、いよいよ大災害が迫り予言の解明が急がれる事態でもある。 「規模が桁違いというだけで、確かに我ら古龍と同じような存在がいても不思議ではないですな……」 「だがそいつの目的はなんなのだ!? 我が聖帝軍の散った者の眠りを妨げる奴は許さんぞ!」 しかしこの存在の謎は、その行動にある。 大災害が全ての破壊を司るものだとすれば、その化身もそれに近しい行動をとるのではないか。 東京と沖縄、これほど離れていても異常を察知できるほどの存在だ。 すぐに動きだし、大災害より先に地上に滅びをもたらしていても不思議ではない。 「あたいは死者を取り込んでたってのが気になるね。 魂ってのは人にもよるけど、大抵は生前より脆くてデリケートだ。……いいたくないが、壊して転生すらできなくすることもできちまう。 大災害の化身、つまりあのTCの化身なんだろ? わざわざ時空捻じ曲げて死後の世界まで入り込んで、壊さずに取り込む理由は?」 「更なる力を求めて、というところかしら?」 『大災害本体を許せば、生者も死者も等しく滅ぼされるということなのだろうが……確かに、ならば化身の行為は無意味だ』 「行為だけではありません。大災害で全て片付くならば、わざわざ小型がいる必要もない筈。存在が無意味の筈ですよ」 ここでしばらく、言葉が途切れる。 無視できぬ小さな大災害、しかしそれは余りにも脅威であると同時に謎が深すぎる。 古龍のオオナズチが自然災害とは無縁な行動にはしっているのだから、小さな大災害にも同じことが言えるのかもしれない。 だがだとしても、真っ先に行うことが死者の捕獲とはやはり疑問が尽きない。 「小町さん、死んじゃった人の魂は……やっぱりもう、何もできないの?」 「それも人によるよ。中には大罪人が生き返ろうと脱走を試みたりするから、それを精鋭の死神が取り押さえることもあるみたいだね」 「つまり強者の魂が相手であった場合、激しく抵抗される可能性もあるというわけか。それでも尚狙うとなると……」 「魂を捕えて、能力を奪う……人を捕食して、能力を奪う風鳴翼のような……っまさか!?」 そんな時、レストは何かに気がついたような声をあげた直後に考え込む。 そして周りの者も、彼の口から零れた言葉に違和感を覚えた。 対象が死者の魂か生者の肉体かの差異こそあれど、小さな大災害がやっていることは風鳴翼と同じなのだ。 「……これは、本当に不味いね」 やがて考えが纏まったらしいレストは、小さくその言葉を漏らした。 「おい、何かわかったのであれば説明すべきではないか?」 「サウザーさんの意見はごもっともですけど、まだ確証もない僕の推論ですよ?」 「いえ、私もさっき願望混じりの鎮魂歌を挙げましたし……」 『レスト、構わぬから言ってくれ。もしかしたら聖帝がまた何かに気がつくやもしれんからな』 促され、周りをぐるりとみた後にやがて口が開かれる。 「滅び待ったなしの大災害と、存在と行動が謎の小さな大災害。 だけど小さな大災害が大災害の化身とするなら、大災害が発生することを望む筈。 そんな時、大災害発生前に食い止めようとする僕らや予言、救いの神を小さな大災害はどう思うか?」 「あ!?」 『邪魔者でしかないということか……!』 「そう。それでいて死者を先に襲って取り込んだのはおそらく、化身……後の救いの神との戦いに備えてでしょう」 「大災害を救いの神が止められるのであれば、小さな大災害も止められて当然と言うことか」 小さな大災害の存在理由は、自身を生み出した親とも言える大災害の成就。 意志を持たず動けない親に代わり、親を止めようとする存在の排除。 あるいは悠久の時の中で大災害そのものが神格化し、意志を持ち、写し身のように放ったのか。 そこまではわからないが、どちらにせよ大災害を引き起こしたいというのは変わらないのだろう。 「しかし、わざわざ抵抗するかもしれない死者を取り込む必要がやはりわかりません」 「そうね。力を得るためならば、それこそ風鳴翼と同じように生きた人間を取り込んでもいい筈よ」 「……魂を、救いの神に渡さないため。サウザーさんは最初にこの問題に対する答えも出していたんですよ……」 「ど、どういう意味ですか!?」 「俺が言ったのは、完全体の化身はなんでも吸収でき……まさか、死者の魂まで吸収できるというのか!?」 サウザーが叫ぶと同時に、誰もがぎょっとする中レストだけが頷く。 「僕が戦った風鳴翼の能力は、捕食による能力の略奪。もしこれが厳密には『自身が喰い殺し体内に取り込んだ魂の能力の行使』だとすれば」 「より進化し拡がった化身の能力は己の体内に限らず、化身が生まれる原因となる『争いの中で散った死者の能力の行使』にもなりうるか……」 「……本当なら、とんでもない話ね。殺して肉体を無くし、魂という存在だけを集めに集め圧縮して一体の化身の力とする、悪魔染みた統合行為よ」 「はぁ~……やだねぇ、完璧ないいものとは思ってはなかったけどさ、予言を突き詰める程に悲しくなってくるよまったく」 背を仰け反らせ、後ろ側に倒れこむ小町。 仰け反ったことでより強調される豊満な胸と気だるげな仕草は時が時なら世の男女を興奮させただろうが、この場の誰もそれには反応しない。 腕で覆い隠された彼女の表情は窺えない。 だが死神である彼女だからこそ、死者の魂を知る彼女だからこそ、誰よりも辛いのだ。 「……多分、今の推理は当たってるよ。そうすると小鳥のさっきの答えも当たりになってくるからね」 「え、そうなんですか?」 「お前さんが期待してたもんとは似て非なる別もんになっちまうけどね。予言の全てを虜にする歌は、生者の意思の統一じゃない。 本当に鎮魂……望まぬ死を迎えて辛いと悶える魂を鎮めるための歌。でもそれは純粋に死者を悼む気持ちだけじゃない。 鎮めて安定させた魂に、自分が死ぬ原因となったこの殺し合いの集大成である化身にその力を貸し出させるためなんだろうさ。 いくらなんでも取り込めるとはいえ、死者にはあの狂信者が既に何十万といるんだ。黙らせなきゃさぞ五月蠅いだろうよ」 最後に少しでも明るくしようと小さく笑ってみせる小町だが、小鳥の表情は曇ったままだ。 無理もない。ここまでの話をあわせればつまり救済の予言の正体は…… 「投げ出さないさ。投げ出さないけどさ……この救済の予言や大災害ってどうにかなんなかったのかねぇ? 血まみれの争いから生まれた化身、予言を考えてそれを集める存在、そしてその途中で死んでいった多くの存在。 生者も死者も何もかも全部揃えてひっくるめて、言わば総力戦でぶつかって、ようやくどうにかなるってことだろ? せめて、死んだ連中くらいは安らかに眠らせといてあげたかったね、ほんとにさ……」 小町の言う通り、救済の予言は総力戦なのだ。 今集まっている面々も多くの死を見てきた。 だがそれはほんの少しに過ぎない。彼女らが見ていない場所で、多くの者が惨たらしく死んでいる。 この殺し合いは死んだらそこで終わりではない。死後も大災害のために、化身のために、力を残しておかなくてはならない。 殺し合いの果て、生者と死者の魂が本当に落ち着けるのは大災害を止めた先にしかないのだ。 『……月並みな言葉で悪いが、散った友のためにも我々は立ち止まれない。我々の敗北は即ちこの星の生命の敗北だ』 「わかっているよ。小さな大災害が冥府から攻めたのは、自身が強くなること以上に化身の力を削ぐため。 予言の歌は全てを虜にとあるが、こりゃ他の予言の曖昧さから言ってあくまでものの例えだろうさ。 実際は化身が力を発揮しきれるだけの死者の魂の数があればいい。それを小さな大災害が、化身が取り込むより先回りした。 どのぐらいかわかりゃしないが、何にせよ規定数を下回った瞬間に予言は不成立、大災害の勝ちってなるわけだね」 頭を掻きながら起き上った小町はやるせなさを隠せない表情のまま、元の位置に座りなおした。 衝撃の連続が続くが、やはり死後も安息を得られないどころか小さな大災害からまで狙われるとは、死者もたまったものではないだろう。 こんな状況下でもあえて幸運とでも言えることがあるとすれば、予言の完遂を大災害の化身が妨害してくる…… それは逆に言えば予言を完遂さえすれば大災害を防げるということでもあるのだが。 「……きっと昔の人、この予言を遺した人も辛かったんだと思います」 「まどか?」 そんな小町に、まどかが静かに声をかけた。 ほんの数日前まで普通の子供であった彼女は、いまや世界樹の巫女であり予言の一節を担いうる巫女。 彼女も、人の生き死にには非常に鋭敏だ。なんでもない猫の死にだった悲しみを感じる。 「確かにこの予言は、誰かの犠牲の上に成り立っている。亡くなった人すら利用するなんて酷いとも思います。 だけど……本当に酷い人ならそもそもこんな予言は残さないですよね?」 「それはまあ、確かにね」 「死者の魂も力に変えるなら、それこそ……っ、もっと沢山の人を殺してしまえばいい。 でもそれは昔の人も嫌だった。だから生まれる化身だけじゃ足りないところを、補う形で他の強化手段を考えたんじゃないかな?」 「……そうだね、確かにそう考えた方が気が楽だ。ありがとうよ」 励まされた小町はにっと笑うと、今度は勢いよく立ち上がる。 彼女の瞳は燃えていた。 サボり死神と言われていた彼女は今、死者のためにも前を見て戦う覚悟を決めている。 思うところはあるが、これで予言の歌の意味もわかったのだ。 「これで――予言の内容は全部明らかになったんじゃないかい?」 小町の力強い言葉に、同じく全員が力強く頷き返す。 「改めて、まとめましょう」 ほむらが以前も使用したホワイトボードをデイパックから引きずり出し、予言と解答をまとめていく。 1『九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂』 →『野球チームの優勝及び、それに伴う化身が持ちえない高潔な力を化身に注ぐ』 2『全てを虜にする歌』 →『殺し合いの犠牲者を悼み鎮める歌で死者の魂を安定させ、死者からも化身に力を注ぐよう協力させる』 3『巫女の祈り』 →『後述の器の制御及び、器を操る力を持つ巫女自身も化身に力を注ぐ』 4『器たりえる巨像』 →『巫女以外に操れない規格外の力。フォレスト・セルにしろ九州ロボにしろ、内部に化身を入れて力を注がせる』 5『不屈の精神を持った勇者』 →『争いの淀みから生まれてなお破壊衝動を抑え、大災害に立ち向かう意志を持つ化身』 6『全てが揃いし時、争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる』 →『1~4全ての力を備え5の精神を持つものが、大災害の力を吸収しうる救いの存在となる』 「すごい、本当に予言の全容が……」 「いや、厳密にはまだだ。確かに予言が指し示すものはわかったが、その所在までは確定しきれていない」 『1は拳王は滅ぼすとして、聖帝とイチローとドラゴンズどれかが該当するか。個人的には聖帝を応援したいが…… 失礼を承知で言うぞ聖帝。今後もお前達に犠牲者が出ないと言う保証はどこにもない』 「むぐぅ……」 『その万が一があった際は、我らを使え。既に同盟を組んだ身、野球の助っ人選手としても認められるだろう』 「そのような事態は許したくないが……わかった、いざという時は宜しく頼むぞ。 2は先程の話を聞く限りではきらりよりもそちらのカヲルの方が相応しいのだろうな。まあだからといって聖帝軍の歌が劣るわけではないがな!」 「魔物も落ち着いて聞いてくれた歌声、そして心の底から鎮魂歌を歌えていたカヲル君なら、可能性はあると思います」 「歌声が足りないというならば、我らも一緒に歌ってやるべきですかな? そして3と4ですが、我としてはまどっちとフォレスト・セルを推しますぞ。探さなくていいから楽というのもありますが…… ただ操るのではなく、役目から解放しようとしたまどっちに可能性を感じずにはいられませんからな」 「えへへ、私はそんな大したものじゃないよ。予言通りなら全力は尽くすけどね。 でも問題なのはこの5番と6番、肝心の化身が誰なのか……」 「ん……? 器足りえる巨像のフォレスト・セルが化身になりかけたものを治療……? この矛盾は……」 「どうしたのレストさん?」 「ああ、いや……化身に関してだけはもう少し調べる必要があるだろう。逆に言えば、僕らはこの場で1~4は揃っているとも言えるね」 「これまでのどうしようもなさに比べれば、遥かに光が見えてきたと言えるね。さあ、気張ってもうひと頑張りといこうじゃないかい」 「きゅっきゅきゅー!」 「「?!」」 予言を纏め上げている大事な場面で、突如間抜けな鳴き声が響き渡った。 それはこの場にいる10人の誰のものでもない。 NEXT 「Challenge to providence」
https://w.atwiki.jp/kindlematome/pages/36.html
http //wiki.mobileread.com/wiki/Kindle_Touch_Hacking#Kindle_Paperwhite_Shortcuts ファームウェア5.0(Kindle Touch)のコマンド ;dm - Dump messages to /documents ;dh - Dump cvm heap ;dt - Dump cvm stack ;shpm - set device to shipping mode ;urst - Reset user partition, deletes content of hidden System folder, Audible folder, Documents and tts folder. Before using do a complete backup of your device ;debugOn - verbose logging ;debugPaint - log painting functions ;debugOff - non-verbose logging ;debugPref - pref level logging ;dP - alias of ;debugPref ;311 - change carrier settings ;411 - server information ;611 - wan information ;711 - wifi information ;setTime - sets kindle time to unix clock ;st - alias of ;setTime (format yyyy-mm-dd HH MM - e.g. ;st 2012-07-22 17 59) ~ds - Never show screen saver (then you cannot lock the kindle till next reboot. Rebooting the Kindle will restore the screen saver lock and, hopefully, everything goes fine! ) ファームウェア5.3(KindlePW)のコマンド 前がコマンドで、後ろのスクリプトが実行される。(ただし、スクリプトが置かれておらず、動作しないものが多数ある) ";dm" "/usr/bin/dm.sh", ";dmcc" "/usr/local/bin/dmcc.sh", ";dh" "/usr/bin/dh.sh", ";dt" "/usr/bin/dt.sh", ";wifipopup" "/usr/local/bin/wifipopup.sh", ";sandbox" "/usr/local/bin/sandbox.sh", ";sbx" "/usr/local/bin/sandbox.sh", ";shpm" "/usr/sbin/shipping_mode", ";lzzl" "/usr/sbin/shipping_mode", ";urst" "/usr/sbin/userstore_reset", ";usbnetwork" "/usr/local/bin/usbnetwork.sh", ";un" "/usr/local/bin/usbnetwork.sh", ";di" "/usr/local/bin/indexerdisable.sh", "`stopIndexing" "/usr/local/bin/indexerstop.sh", "`startIndexing" "/usr/local/bin/indexerenable.sh", "`disableIndexing" "/usr/local/bin/indexerdisable.sh", "`indexStatus" "/usr/local/bin/indexstatus.sh", ";ddc" "/usr/local/bin/dynconfig.sh", ";resetConfig" "/usr/local/bin/resetConfig.sh", ";rc" "/usr/local/bin/resetConfig.sh", ";twoFingerChromeOn" "/usr/local/bin/altChrome.sh 1", ";homeKeyChromeOn" "/usr/local/bin/altChrome.sh 2", ";normalChrome" "/usr/local/bin/altChrome 0", ";debugOn" "/usr/bin/debugOn.sh", ";debugPaint" "/usr/bin/debugPaint.sh", ";debugOff" "/usr/bin/debugOff.sh", ";debugPerf" "/usr/bin/debugPerf.sh", ";dP" "/usr/bin/debugPerf.sh", ";311" "/usr/bin/311.sh", ";411" "/usr/bin/411.sh", ";611" "/usr/bin/611.sh", ";711" "/usr/bin/711.sh", ";setTime" "/usr/bin/dateTime.sh", ";st" "/usr/bin/dateTime.sh", "~ds" "/usr/bin/ds.sh", ";toggleLight" "/usr/bin/light.sh", ";fc-cache" "/usr/bin/fc-cache.sh", ";htmlViewer" "/usr/local/bin/htmlViewer.sh", ";installHtml" "/usr/local/bin/installHtmlViewer.sh", ";merchant" "/usr/local/bin/merchant.sh", ";updateCamp" "/usr/bin/updateCamp.sh" オススメコマンド ;311 - 3Gキャリアを変更できる ;411 - サーバー情報を表示する ;611 - WAN(インターネット接続)情報を表示する ;711 - Wifi情報を表示する ~ds - スクリーンセーバーを表示しない(再起動されるまで、スリープ状態にならない) ;ReadingTimeOff - 読書時間表示オフ ;ReadingTimeOn - 読書時間表示オン ;ReadingTimeReset - 読書時間リセット 使うのは;411~;711,~dsくらいにしましょう。 ユーザーパーティションの初期化とかちょっと危なすぎるので 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nicoworld/pages/808.html
面白い奴だな、 気に入った。殺すのは最後にしてやる。 コマンドーとは、1985年に公開された洋画。ターミネーター、ツインズ等で有名なアーノルド・シュワルツェネッガーを主役に起因し大ヒットとなる。 テレビ朝日の番組「日曜洋画劇場」にて平田勝茂氏が翻訳した言い回しがあまりにも秀逸かつユーモアあふれるものであったため一時期大流行した。 映画の内容があまりに過激だがコマンドー語録が流行りすぎたせいか元ネタを知らずに語録を使っている人が多い。 「何が始まるんです?」「殺すのは最後にしてやる」「とんでもねえ、待ってたんだ」などネットで多々見かける言葉はおおよそコマンドーが元ネタとなっている。 ニコニコ動画でも、セリフ回しを気に入ったユーザーが多く、-レスリングシリーズ、-エア本と並んでカルト的人気を誇る。 しかし、市場制圧やコマンドーとは関係のない動画で語録を使われたりとファンの迷惑行為が問題視されている。 洋画番長 コマンドーの主人公、ジョン・メイトリックスのこと。 ニコニコワールドでは第十九幕 シーン6から登場した。 恐らく中ボスポジションで、特定のキャラクターに話しかけると戦闘が始まる。ガトリング乱射など厄介な技があるが極端に柔いので単体にダメージを与える技を集中的にすれば勝利することができる。 なおグラフィックは魂斗羅シリーズのランス・ビーンの改変と思われる。 ニコニコワールドにて登場するコマンドー語録一覧 「とんでもねぇ…待ってたんだ」-クックのセリフ、第十九幕シーン6で登場 「容疑者は男性、190㎝、髪は茶、変態もりもりマッチョマンの変態だ!」-ビッグのセリフ、洋画番長の外見を表現したユーモアあふれるセリフだ。第十九幕シーン7で登場 「お前をぶち殺せと言われたらタダでも喜んでやるぜ」-メイトリックスのセリフ、第十九幕シーン7で登場 「何が始まるんです?→第三次世界大戦だ」-カービー将軍のセリフ、第十九幕シーン7で登場 「俺なら瞬きする間に、皆殺しにできる」-ベネットのセリフ、第十九幕シーン7で登場 「説明書を読んだのよ」-シンディのセリフ、第二十一幕シーン1で登場し龍肉のことについて水銀燈がTASさんに質問されたときの答えが上記のセリフであった。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/2455.html
【検索用 Fate 登録タグ 2008年 F VOCALOID インスト曲 キア 初音ミク 動画削除済み 曲 曲英 純菜翔】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作曲:純菜翔 編曲:純菜翔 絵:キア(PIAPRO) 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『Fate』 PVイラストはキア氏のPIAPROより『月羽』。 歌詞 (※インスト曲のため歌詞なし) コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/onseimad/pages/634.html
コマンドー 名称 コマンドー(こまんどー) ジャンル 実写 代表タグ コマンドー ニコニコでの消されやすさ 3 素材 アーノルド・シュワルツェネッガー主演の海外の映画。主人公メイトリックスが娘を助けるために奔走するアクション映画。主にMADなどに使用されているのは東北新社の日本語吹き替え版。ドタバタなアクションと吹き替え版の独特の言い回しから2ちゃんやニコニコで話題に。 素材として例にあげたのは有名なセリフを集めたもの。 最近はあまり削除されない模様だが、削除ネタとしてよくあげられるものなので油断は禁物。
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/364.html
Subaru's Adventures in Parallel world ◆7pf62HiyTE ルルーシュの眠りは深い。 意識を失い眠り続ける少年ルルーシュ、彼は病院にてナイブズと遭遇し両腕を負傷……左腕は裂傷で済んだものの右腕は斬り落とされ失われた…… それに加えギアスを使ったことによる疲労も彼を襲っていた……肉体的に既に限界を迎えていたのである。 しかし、原因はむしろ精神的なものであろう。 そもそも、ルルーシュはゼロとしてその日経済特区日本記念式典場にてユーフェミアとの対峙と和解、 その直後に起こったギアスの暴走とそれによるユーフェミアによる日本人虐殺、 そしてゼロ……ルルーシュ自身の手によるユーフェミア射殺、 「合衆国日本」設立宣言、その後そのままトウキョウ決戦の指揮、 その最中で起こったナナリーの誘拐…… ルルーシュはナナリーを助ける為にトウキョウを離れ神根島にある古代遺跡まで辿り着いた…… が、その直後にルルーシュはこのゲームに参加させられることとなったのだ…… そして、このデスゲームに参加させられてからも…… ルルーシュはこの場においても守りたい者を守り、生きて帰る為に休むことなく行動し続けた、 まず、自分と同様に姉達を助けようとしていた少女ディエチと出会い彼女と手を組む、 その後、彼女と共に病院へ向かい医薬品の確保、 そして自分同様の目的で医薬品確保の為に向かってきた者を一網打尽にする為の病院爆破準備…… そう、この場に来る前からも、来た後からもずっとルルーシュは戦い続けていたのである。殆ど気を休ませることなく…… ルルーシュをそこまで動かしていたものは何か、最愛の妹ナナリーの為に優しい世界を作る為である。 その目的があったからこそルルーシュはずっと戦い続けることができたのだ。 しかし、右腕を失った事によりその目的を果たす事は出来なくなった…… それはこれまでその為に戦ってきたルルーシュにとって大きなショックを与えた…… 勿論それだけではない、ディエチ……彼女はルルーシュを助け逃がす為にナイブズへと向かっていった、 ナイブズの力を考えれば恐らくディエチはまず助からないだろう…… ルルーシュはディエチを見殺しにしたのだ……その罪悪感も大きな重圧となった…… ルルーシュは仮面を被りブリタニアを壊す為立ち上がった革命家ゼロである、 しかしその本質は17歳の少年でしかない、 これまでに起こった出来事はルルーシュにとって負担が大きすぎた、 そして、右腕と共にルルーシュを支えていた目的も失われた。 その肉体以上にルルーシュの精神は既に限界に達していたのである…… そんな肉体も精神もボロボロとなったルルーシュが最後に聞いた声…… それはこの場に置いてルルーシュが一番に会いたく、捜し求めていた少女の声…… ルルーシュはスバルに出会えたのである…… スバルと再会したことにより、緊張の糸が切れルルーシュは意識を失った。 恐らく目を覚ますまでにはもう暫く時間がかかるだろう、 再び目を覚ました時、ルルーシュはどうするのだろうか? このまま精神的に押し潰されてしまうのか、 スバルやシャーリー達、ディエチに託されたクアットロやチンクの為に再び立ち上がるのか、 それは今は誰にもわからない…… ルルーシュの眠りは深い…… ☆ ☆ ☆ G-7にあるディエルアカデミア、その保健室にてルルーシュは眠り続けている。 そしてその側には2人の少女、スバルとこなたがいた。こなたはルルーシュの方をじっと見ている……。 「この人ってさ、ヒーローなのかな?」 と、こなたはつぶやく、 「え?」 「いやさ、この人の服見ていたらそんな感じがしたんだよね。仮面とかを付けたらもうそのままって感じでさ」 ルルーシュの服装は気取った様な衣装にマント……見る人が見れば確かにヒーローである……もしくは、 「もしかしたらライバルかな?」 「ライバル?」 「うん、ヒーローに立ちはだかる仮面を付けたライバル」 といったたわいの無い事をこなたは話していた。 (よかった、落ち着いているみたい) スバルはそんなこなたを見て安堵していた。 いきなり殺し合いに巻き込まれて、不安やパニックに陥ったらと心配だったものの今の様子を見る限りそれは杞憂だったようだ。 (こなたはあたしが守らないと……) そう考えていたスバルは地図を見ていた。 スバルとしては今現在も眠り続けている少年ルルーシュが来た方向……病院にいるであろう殺人者が気掛かりであった。当然、見過ごすわけにはいかない。 しかし、負傷して眠っているルルーシュや無力なこなたを連れていくなど論外である。 また、2人を置いて自分だけ病院に行くわけにもいかない……自分がこの場を離れている間に殺し合いに乗った人がここにやってくるかも知れないのだ。 故にスバルはこの場を離れるわけにはいかなかったのだ、少なくとも眠っているルルーシュが目を覚ますまでは…… さて、奇しくも殺し合いの場に放り込まれてから初めて落ち着く時間が出来たわけではあるが、この時間を無駄にするわけにはいかない。 スバルはこの時間を利用し、改めて支給品や地図そして名簿の確認を行っている。 ルルーシュの手当てを行う際に支給品の確認は行う事ができそちらは完了していた。今現在行っているのは地図の確認である。 地図の方には学校や図書館、駅といった一般的な施設、 機動六課隊舎やホテル・アグスタ、スカリエッティのアジトといった自分達機動六課と関係のある施設、 そして、HELLSING本部や黒の騎士団専用車両、そして今自分達がいるデュエルアカデミアというスバル達の知らない施設、 等々といったものが地図には描かれていた。 (ここって一体何処なんだろう……?) スバルの脳裏に率直な疑問が浮かんだ。施設の場所の差違、自分の知らない施設があること等からこの場所がミッドチルダとは違うことは間違いない。 となれば、突拍子も無い考えだが施設ごとこの場所に持ってきたとしか考えられない…… そうは考えたものの、そうなると別の疑問が浮かんでくる、 (デュエルアカデミアや黒の騎士団って何なんだろう……?) 自分達の知らない施設……何故それがここにあるのか、そんな疑問が浮かんできた。 (デュエルアカデミアってことは『決闘』の学校なんだろうけど……見た感じそんな物騒な所には見えなかったけど……) そんな事を考えていると、 「そういえば今思ったんだけどさ、このデュエルアカデミアってさあ……」 こなたが突如口を開いたのだ、 「え?何か知っているの?」 こなたはこの施設について何か知っているのでは……スバルはかすかな期待を抱いたが、 「なんかマンガかアニメに出てきそうな学校だよね。デュエルが全て決めるみたいな感じでさ」 「そ……そうだね……。」 何の解決にもならなかった。 これ以上、地図について考えても仕方がないと思ったスバルは名簿を眺め始める。 ちなみに、名簿自体はこの場所に来てからすぐに確認した為、誰が参加しているのかは把握してはいる。 しかし、すぐさまこなたがアーカードに襲われているのを助けに向かった為、名簿については深く考えを巡らせてはいなかったのである。 そして、改めて見た上で真っ先に思ったことは、 (ヴィヴィオやこなたまで参加させるなんて……) まだ幼いヴィヴィオや魔法とは無縁な『子供』であるこなたが参加させられている事に憤りを感じていた。しかし、ひとまずそれはおいておき、別の所に視線を向ける。 (どうしてなのはさんやフェイトさん……八神部隊長の名前が2つあるんだろう?) 一番に感じた疑問、それこそが2つ存在するなのは、フェイト、はやての名前である。 最初見た時もそれは確認していたがその時はミスプリントだろうと考え、さらにすぐ直後にアーカードに襲われているこなたを助けに向かった事もあり深くは考えなかった。 しかし、改めて名簿を見てみると本当にミスプリントなのだろうか?という考えが浮かんでくる。 (どうしてなのはさん達なんだろう……?) スバルが感じた疑問、それは何故2つ名前があったのがなのは、フェイト、はやてだったのかという事である。 (別にあたしやティア、ギン姉でもいいのに……。) ミスプリントであるならば他の者でも構わない。 しかしスバルが聞いた話ではなのは、フェイト、はやての3人は10年来からの友人である。 友人関係である3人が揃ってミスプリントされている……それがスバルには不自然に思えたのだ。 勿論、考えた所で納得出来る考えなど浮かぶわけがない。 (やっぱり、ティアかなのはさんに合流してから聞いてみるしかないかな……) 今度は名簿全体を見回してみる。参加者の内約3分の1が自分の知り合いである。逆を言えばそれ以外の約3分の2は自分の知らない人物のはずだが…… そう、これが今現在スバルが感じている一番の疑問であった。 (どうしてあの人はあたしを知っていたんだろうか?) それははこなたを襲っていた人物……アーカードである。スバル自身は名前すら知らない者はあの時こう言っていた、 「判っているはずだ、止めてみたければ向かって来い! 貴様は狗の餌とは違うはずだろう!」 「忘れたのか? 私を止めたければここを狙え、聞いているはずだぞ?」 「一つ聞かせてほしい、お前は本当にスバル・ナカジマなのか?」 「記憶喪失、いや、それは違うか……ふむ、少しわかりかけてきた」 ……アーカードの口ぶり、それは彼が自分を知っている事を意味していた。 しかし、スバル自身は彼の事を知らない……というより、そんな危険人物と知り合いになんてなりたくはない。 だが彼の知る自分は彼の事を良く知っており、なおかつ、彼の弱点すら知っているという話のである。 あの時はこなたを守り、その場を切り抜けるのに夢中でそれについて考える余力など無かった。だが、改めて考えてみると奇妙な話である。 勿論、これだけであるならばスバルもここまで考えたりはしなかっただろう、事実その後暫くは医薬品や食料等を確保する為病院に向かっていたので、その事については考えもしなかった。だが、奇妙な事は再び起こったのだ、 (それにこの人も……) スバルは視線を今も眠り続けている少年……ルルーシュに向ける。右腕を失う程の重傷を負ったその少年を保護した際、彼は自分にこう言ったのだ、 「……ス……バ……ル――」 そう言って気を失ったのだ。勿論、スバル自身は名前の事も含めルルーシュの事など一切知らない。しかしルルーシュは自分の事を知っていた…… (……どういう事なんだろう……この人も……あの人も……どうしてあたしを知っていたのかな……?) 1人だけならばちょっとした疑問で済んだ。しかしほんの数時間の間に自分は知らない自分を知る人物と2人も遭遇したことがどうしても引っ掛かった。しかし、考えた所で答えなど出るわけが無い。 (やっぱり、この人が目を覚ましてから聞いてみるしかないかな……) スバルはルルーシュに直接聞いて確かめようと考えた。アーカードに対してはあまりにも危険すぎる為、話をするのはまず無理であろうが、今も眠り続けているルルーシュなら詳しい事を聞くことができると…… (あ、そういえば……) ここまで考えて、スバルはある事を思い出した。そう、この場にいるこなたから詳しい話をしていなかったのである。無論、こなたの知り合いについても。 (そうだ、もしこなたの知り合いが参加させられていたら……) こなたの知り合いがこの殺し合いに参加させられている……十分に考えられる話であった。参加させられているならば何とかしてこなたとその人を再会させたい……勿論、現状ではこの場を動くわけにはいかないわけではあるが、 それに、放送の存在もあった……もう間もなく始まるであろうその放送、考えたくはないがもしその時にこなたの知り合いが呼ばれたら……だからこそ彼女の知り合いについては知らなくてはならなかったのだ。 「ねえ、こなたの知り合いの中でこの殺し合いに参加させられている人って居る?」 そう問われたこなたは口を開く、 「うーんとね……かがみとつかさと……」 「かがみとつかさ……」 スバルは名簿にある2人の名前を見つけ確かめる。恐らくこなたと同じ『子供』なんだろう、その事に憤りを感じるスバルではあった。 しかし次に聞かされた名前を聞いた瞬間、スバルの表情が変わる。 「あと、ついこの間あたしの学校に転入してきたばかりなんだけど、なのはさんとフェイトちゃん……」 「なのはさんとフェイ……えぇ!?」 スバルは驚き思わず名簿を落とした。 「ちょちょちょちょちょ……なのはさんとフェイトさんが!?」 「うん、なのはがあたしのクラスで、フェイトがかがみんのクラス」 こなたは平然と口にしたその事実はスバルに衝撃を与えた。そして思わず口にしてしまったのだ、 「どどどどど……どうしてなのはさんが小学校に!?」 スバルの知るなのはやフェイトは19歳……普通に考えればまず有り得ない話なのだ。だが、一旦その考えは中断させられることになる。 「スバルさ……あたしのこと小学生だって思ってた?」 「え?」 「あたしさ……これでも高校生なんだよね……そう言われるのは慣れているけどさ……」 こなたは今まで自分が小学生だと思われていた事に少なからずショックを受けていた。 「あ……ごめん……」 スバルはこなたに対し申し訳無さそうに謝った、 「大丈夫、気にしてないからさ、あとそれから……」 「え?他にもいるの?」 スバルはひとまず落ち着き再び名簿を手に取る。そして、こなたが言葉を続ける。 「ゆーちゃんのクラスに転校して来た子なんだけどさ……確かなのはさんの後輩のティアナ……」 「ティアまで!?」 まさか自分の相棒までいた事実にスバルは思わず叫んでしまった。と、こなたは少し考え口を開く…… 「ねえスバル……1つ聞きたいんだけどさ……」 「え?何?」 「スバルってゆーちゃんのクラスに転校してきたスバルとは違うよね?」 こなたはこれまでのやり取りからここにいるスバルが自分の従妹……小早川ゆたかのクラスに転入してきたスバルとは別人である ことについては薄々感づいていた。 しかし、なのはやフェイト、ティアナの名前を出した時の驚きぶりから思わずその事を聞かずにはいられなかったのだ。 「えええええ!?」 スバルの返答は肯定でも否定でもなく驚愕だった。 「それじゃあ、あたしもティアと一緒にゆーちゃんのクラスに転校してきたってこと!?」 「うん、でも違うよね?」 「えええええ……」 こなたにしてみればちょっとした確認のつもりだった、しかしスバルにしてみればそれは大きな衝撃を与えていたのだ…… そう、これで3人目なのだ。アーカード、ルルーシュに続く……自分は知らない、しかし相手は自分を知っている人物…… (どういうことなの……これで3人目……?) その事実を知らされスバルが腰を落とす……あまりに衝撃的な事実に混乱しているのだ…… 「どうしたのスバル……」 そこにこなたが心配そうに聞いてきた、スバルは混乱していたもののこなたを不安にさせてはならないと思いゆっくりと口を開い た…… 「うん……ちょっと信じられない話なんだけどさ……」 スバルはこなたにこれまで自分が感じていた疑問を話した。それは、この場に来てから遭遇したアーカードとルルーシュ……名前 すら知らないこの2人がスバルを知っていた事、こなたの知るスバル達とスバルの知る自分達の差違について話した。幸いにもこ なたはこの話をすぐに理解し、 「つまり、スバルは知らないけど、あたしやこの人達はスバルの事を知っていたってことなんだよね。」 「そうなんだけど……もうわけがわからなくて……」 スバルには最早何が何だかわからなかった。だが、こなたは落ち着いて考え、そして口を開く、 「ねえ……もしかしてそれってさあ……」 「え?」 「パラレルワールドってやつじゃないのかなあ?」 パラレルワールド……それは『もしもあの時こうしていれば……』という並行世界の事である。 「それってつまり、こなたの学校に転校してきたあたしがいたり、この人と知り合いになっているあたしがいるってこと?」 「うん、ギャルゲとかでよくあるんだけど、選択肢1つで結婚相手が変わったりするんだよね、そんな感じ」 「あーなるほど。」 スバル自身、並行世界の考えはおおまかにだが理解していた。 スバルがなのはに憧れているのは、4年前の空港火災に巻き込まれた際、なのはに助け出されていたからである。 では、仮にあの時スバルを助けたのがフェイトであるならばどうなるでだろうか?恐らくスバルの憧れの対象はフェイトになっていただろう。 ほんの1つの選択肢で考え方等が変わる……それが並行世界である。 「まあ、あまりにも突拍子もない考えだけどね。」 「そうだね……」 そう、確かにあまりにも突拍子もない考えなのだ……だが、確かにその仮説であればアーカードやルルーシュ、そしてこなたが自分を知っていた事に説明が付く、 ある理由でアーカードと知り合ったスバル、 ある理由でルルーシュと知り合ったスバル、 ある理由でこなたの学校に転校してきたスバル、 何処かで分岐が起こりここにいるスバルとは別のスバルとなる……スバルはその考えに至った。そして、 (もしそうだとしたら……) この仮説から脳裏にある考えが浮かんだスバルは再び名簿に目を通す……スバルが注目したのは2つ存在するなのは、フェイト、はやての名前である。 (なのはさんやフェイトさん、八神部隊長の名前が2つあるのは……3人とも2人呼ばれているからなんだ……) そう、こなたが言った仮説が正しいのならば3人の名前が2つ存在する理由も説明する事が出来る。 (ということは、2人の内の片方はあたしの知る世界とは別のなのはさん達……ちょっと待って、片方は?) ここまで考えたものの、スバルの脳裏にある可能性が浮かび上がる。 (……もしかしたら両方ってこともあるんじゃ……それにティア達だって……) そう、両方ともスバルとは別の並行世界から連れてこられた可能性もあるのだ。 当然、並行世界のなのは達が自分を知っている保証など無い。同時にこれは他の仲間……ティアナ達にも同じ事が言える、 その可能性に気付いた瞬間、スバルにある種の不安がよぎる……しかし、スバルはそれを言葉や表情には出さないようにする、 (ダメ……この事はこなたには話せない……) この可能性をこなたに話すわけにはいかないのだ。それは、こなたの知り合いであるかがみやつかさがこなたの事を知らない可能性があるからだ。 それを知れば間違いなくこなたを不安にさせてしまう事になる。それだけは絶対に避けなければいけなかった。だが…… (……かがみん……つかさ……なのはさん……フェイトちゃん……あたしの事知っているよね……?) 無情にもこなたはその可能性に気付いていた……当然であろう、ここにいるスバルがゆたかのクラスに転校してきたスバルとは別人であったのだ。 なのはやフェイト、それだけではなく友人であるかがみやつかさが自分と同じ世界から連れてこられ、自分を知っているという保証など何処にもない。それでも…… (ううん……きっと……大丈夫だよね……かがみん……つかさ……) こなたは襲ってくる不安を振り払おうとする……自分の友人達が自分を知っている事を信じて…… こなたが若干の不安を感じている中、スバルは今現在も眠り続けているルルーシュに視線を向ける…… (……どうしたらいいんだろう……?) スバルはルルーシュが目覚めた時、どう接したらいいのかわからなくなっていた。 ルルーシュを保護した時、彼は肉体のダメージだけではなく、精神的にも疲れているのがスバルにもわかった。 だが、ルルーシュはスバルが声を掛けた瞬間、安心したかのように気を失った…… これが意味する事は……ルルーシュの知るスバルは単純な知り合いではなく、かなり親しい関係にあったという事だ。だが、 (あたしはこの人の事を知らない……) ここにいるスバルはルルーシュの事など何も知らない……もし、ルルーシュが目覚め、その事実を知った時どうなるであろうか? ルルーシュが倒れる前、彼は既に精神的にボロボロだった……その中でスバルに出会えた事はルルーシュにとって希望であっただろう。 だが、事実を知ればルルーシュの希望は打ち砕かれることになる……そうなればどうなるのか?スバルには想像もできなかった……しかし、 (どう接したらいいんだろう……わかんないよ……) スバルはルルーシュとどう接したらいいのかわからないでいた。 ここにいるスバルがルルーシュの知るスバルとは別人である事実…… それを伝えるのか、それとも伝えずルルーシュの知るスバルとして接するのか……スバルはその答えを出せずにいた…… さて、今現在スバルとこなたが気付いていない2つの事実がある。 スバルは2つあるなのは達の名前を並行世界から呼び出されている『19歳』のなのは達だと判断していた。 そう、異なる時間軸から呼び出されているという可能性には至っていないのである。 この場に呼び出されている者達は自分達の知る者達とほぼ同じ年代…… この場にいるはやては両方とも19歳のはやてであり、 この場にいるクロノは25歳であり、 この場にいるかがみが高校生であると…… そう考えていたのである。 それが1つの事実。そしてもう1つは…… 【1日目 早朝】 【現在地 G-7 デュエルアカデミア(保健室)】 【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反目のスバル】 【状況】気絶、左腕に裂傷、右腕欠損、疲労(大)、ディエチへの罪悪感 【装備】洞爺湖@なの魂、ブリタニア軍特派のインカム@コードギアス 反目のスバル、スバルのはちまき 【道具】支給品一式、小タル爆弾×2@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、インテグラのライター@NANOSING、 救急箱、医薬品一式、メス×3、医療用鋏、ガムテープ、紐、おにぎり×3、ペットボトルの水、火炎瓶×5 【思考】 基本:守りたい者を生き残らせるべく、他の参加者を殺す 1.………(気絶) 2.スバル…… 3.シャーリー、カレン、C.C.、クアットロ、チンクと合流したい 4.ゲーム終了時にはプレシアに報復する 【備考】 ・ギアスに何らかの制限がかかっている可能性に気付きました。また、ギアスのオンオフは可能になっています。 ・ギアスの発動には、左目の強烈な痛みと脱力感が伴います。 ・プラント自立種にはギアスが効かないことが確認されました。 ・スバルがStS本編から来ていることに気付いていません。 ・シャーリーが父の死を聞いた直後から来ていることに気付いていません。 ・救出する人間の優先順位を、スバル>シャーリー>C.C.>カレンと無意識にランク付けしています。 ・ブリタニア軍特派のインカムはディエチからもらった物です。 【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】健康、若干の不安 【装備】レギオンのアサルトライフル(100/100)@アンリミテッド・エンドライン、バリアジャケット(はちまきなし) 【道具】支給品一式、スバルの指環@コードギアス 反目のスバル 【思考】 基本 殺し合いを止める、できる限り相手を殺さない 1.こなたを守る。こなたには絶対に戦闘をさせない 2.ルルーシュ(名前は知らない)が目覚めるまで待つ 3.この人とどう接したら……? 4.アーカード(名前は知らない)を警戒 5.六課のメンバーとの合流、かがみとつかさの保護、しかし自分やこなたの知る彼女達かどうかについては若干の疑問 【備考】 ・こなたが高校生である事を知りました。 ・質量兵器を使うことに不安を抱いています。 ・パラレルワールドの可能性に行き当たり、自分は知らない自分を知る者達がいる事に気が付き、同時に自分が知る自分の知らない者達がいる可能性に気が付きました。 ・参加者達が異なる時間軸から呼び出されている可能性に気付いていません。 ・この場にいる2人のなのは、フェイト、はやての内片方、もしくは両方は並行世界の19歳(sts)のなのは達だと思っています。9歳(A's)のなのは達がいる可能性には気付いていません。 ・ルルーシュが目覚めた際にどう接するかについては次の書き手さんにお任せします。 【泉こなた@なの☆すた】 【状態】健康、若干の不安 【装備】レヴァンティン 【道具】支給品一式、投げナイフ(9/10)@リリカル・パニック、バスターブレイダー@リリカル遊戯王GX、ランダム支給品0~1 【思考】 基本 かがみんやつかさ、なのは達に会いたい 1.アーカード(名前は知らない)を警戒 2.ルルーシュ(名前は知らない)が目覚めるまで待つ 3.かがみん達…あたしの事知ってるよね? 【備考】 ・参加者に関するこなたのオタク知識が消されています。ただし何らかのきっかけで思い出すかもしれません。 ・パラレルワールドの可能性に行き当たり、かがみ達が自分を知らない可能性に気が付きました。 ・参加者達が異なる時間軸から呼び出されている可能性に気付いていません。 ☆ ☆ ☆ もう1つの事実、それは今現在このデュエルアカデミアにはもう1人いたのである。スバルは知らない、スバルを知る人物が…… 「アテが外れちゃったかな……?」 その人物は早乙女レイ、彼女もまたこの殺し合いに連れてこられる前、異世界にてスバル達と共に戦っていたのである。勿論、今保健室にいるスバルはその事実を知らない。 さて、彼女がこのデュエルアカデミアに到着したのはスバル達が負傷したルルーシュを連れてここを訪れる1時間程前、 到着した彼女はすぐさまカード探しを始めたのである。 デュエルモンスターズのカード、この場においては自分達が連れてこられる前にいた異世界と同様に実体化する力を持つそれは非常に役に立つものである。 そしてここディエルアカデミアはそのカードが最も多く存在するであろう場所であった。 レイがカードを探す目的……それは十代を守る為に、十代を殺す可能性のある者を殺す為である。 その目的の為、訪れてから今まで2時間程アカデミア内でカード探しを行っていた。ここまでに調べる事ができたのはアカデミア内の約3分の2…… しかし、結論から言えば目的のカードは今現在何一つ見つかっていない。1枚も…… 「ここに来ればすぐに手に入ると思ったんだけど……」 日用品がそのままだったアパートの事もあり、目的のカードはすぐに見つかると思ったレイは肩すかしをくらっていた。 だが、少し考え、それが不思議な事ではない事に気が付く、 実体化する力を持つカードはこの世界において拳銃よりも殺傷能力の高い武器になり得る、それはアパートにてフェイトに対し風化戦士のカードを使った時のことからも明らかである。 幸いあの時はフェイトが何かの支給品を使った為、無事とはいかないまでも命を奪わずに済んだが、一歩間違えればフェイトを殺していたことは間違いない。 その可能性があるカードが大量に保管されているデュエルアカデミアをそのままにしておくだろうか? 答えはNoだろう…それはレイ達のデッキが没収されていることからも明らかだ。 カードをそのままにしておけばカードの使い方を十分に心得ている十代、明日香、万丈目、そしてレイといったデュエリストが圧倒的に有利になるからだ。 デュエルゾンビとなっている万丈目を除外するにしても、殺し合いを止めようとする十代や明日香にとって有利になる状況を、殺し合いを望むフェイトの母……プレシアが望むはずがない。 だからこそ十代達のデッキを没収し、デュエルアカデミアにあるであろうカードも回収したのであろう。 では、回収されたカードはどうなったのであろうか?その一部はフェイト達参加者に支給されただろう。だが、カードの全てが参加者に支給されているとは思えない…… 没収されたであろうカードはレイ達のデッキのカードとデュエルアカデミアにあるカード……何百何千枚とあるはずだ。しかし、フェイトに支給されたカードは3枚…… その内1枚はデュエルモンスターズのカードではないようだが、とりあえずこの場はそれについては考えない。 つまり、参加者に支給されているカードは多くても3枚……参加者は60人だという事を考えると支給されたカードの総数は多くても180枚……勿論、自分や十代達デュエリストには支給されていないだろうから実際はそれよりも少なくはなるだろう。 さて、そうなると残りのカードは何処に?プレシアがずっと没収したままなのか? いや……殺し合いを望むプレシアにしてみればカードをそのままにしておくことはまず考えられない……だとしたら、残りのカードは幾つかの施設に置かれている可能性が高いだろう。 さて、レイにはもう1つ気になる事がある。それはデュエルディスクの存在である。これまでに探した所、デュエルディスクすらも見つかってはいなかったのだ…… この場に置いてはデュエルディスクが無くてもカードは実体化できる。 だからこそ、レイ達のカードデッキは没収されたわけである……だが、それならばデュエルディスクを没収する必要は無いのではないか? しかし現実にはレイのデュエルディスクは没収されている……恐らく十代達のデュエルディスクも没収されているだろう。 では、何故デュエルディスクが没収されているのだろうか?少なくともデュエリスト以外にとってはあまり意味のない道具のはずだ。 いや、デュエリストにとってもデュエルをする時以外はまず使うことのない道具である。没収する意味がわからない…… だが、もし没収する意味があるとすれば? デュエルディスクはカードがあって初めて意味を成す、レイ達がいた異世界においてもカードを実体化させるためにはデュエルディスクが必要だった。 だとしたら、デュエルディスクを使えばカードの効果をより強く引き出すことが出来るのではないのか? フェイトに風化戦士を使った時は1回攻撃をしただけで消えてしまった。しかし、もしデュエルディスクを介して風化戦士を召喚したならばもう暫く消えずに残っていたのではないか? それならばレイ達のデュエルディスクが没収され、デュエルアカデミアにも予備のデュエルディスクが無い事にも説明が付く、カード同様重要な意味を成すデュエルディスクをそのままにするはずがない。 恐らくデュエルディスクも他の参加者に支給されているか何処かの施設に置かれているのだろう。 レイとしては出来るだけ早くカード、そしてその力を発揮することの出来るデュエルディスクを回収したかった。 もし時間が過ぎればデュエリスト以外の参加者もカードやデュエルディスクの使い方に気付き、それを巡って各地で殺し合いが促進されることになるからだ、そうなれば十代が危ないのは言うまでもない。 となれば早々にデュエルアカデミアに見切りを付け、他の施設へ向かった方が良いのではないか? しかし、レイにはデュエルアカデミアの中で1カ所だけ気になる場所があった。 その場所は、間違いなくカードがあるだろうと考え、ここに到着して真っ先に向かった場所……売店である。 元々異世界に来てから食料の問題があったので食料については全く期待していなかったが、カードや日用品に関しては高い確率であると考えたのだ。 だが、売店はシャッターで固く閉ざされた為、中に入ることが出来なかった。 無論、鍵が掛けられているだけならばレイの持っている拳銃で鍵を壊すという事もできたが、 来た当初のレイは売店以外の場所に行けばすぐにカードを手に入れることが出来ると考え、シャッターをそのままにしてカード探しを続けた。 しかし、今現在もカードは見つかっていない。 こうなると今一度売店へ戻って拳銃でシャッターの鍵を壊してでも中を調べた方が良いのかもしれないとレイは考える。 それに、他にも調べていない場所があり、そこにカードがあるという可能性も捨てきれない。 だが、それら全てが空振りに終わる可能性だってある。その懸念がある為、レイはすぐさま戻ることが出来ないでいた。 それにもう一つ気になる事がある、それはフェイトとフェイトを足止めしてくれていた人物……レイ自身は名前を知らないが新庄という人物の存在である。 新庄に対しては殺し合いに乗った人……フェイトが追いかけてくると話した。しかし、そんな嘘などすぐにバレる、そうなれば次は自分を追ってくる可能性が高い、 幸いG-4にあるアパートからG-7にあるデュエルアカデミアまでは約3キロ離れている。最初からデュエルアカデミア目当てで移動しない限りはすぐに追いかけては来られないだろう。 だが、それでも2人と別れてから数時間……それだけの時間があればこの場所にやって来る可能性は十分に考えられる。 もし、2人がここにやって来たならば確実に殺し合いに乗った人を殺そうとするレイを止めるはず、だが十代を守る為にはそれを受け入れるわけにはいかない。 かといって、殺し合いを止めたいであろう2人を殺すわけにはいかない…… 勿論、2人の動きを封じることができるであろうカード……『フリーズベント』と『光の護封剣』を使えば切り抜ける事はできるだろう。 だが、ただでさえ手持ちの道具が少ない状況で貴重なカードを使うわけにはいかない。 故に、できるならばこの場でフェイト達と遭遇することは避けたいのだ。その為にもいち早くこの場所から離れて他の施設へ向かった方が良いとも言える。 レイに与えられた選択は2つ……デュエルアカデミアに見切りを付け他の施設へ向かうか、それとも売店へ戻りシャッターを破壊してでも中を調べるか…… 「どうしようか……何にしても急がないと十代様が……」 そう、こうしている間にも十代の身に危険が迫っている可能性がある、レイには時間が無いのだ。 ひとまず玄関に戻ってきたレイであったが、そこで彼女の表情が変わる、 「……これって……血……?」 レイが見たもの……それは床に付着した血痕であった。少なくともレイが最初にこの場所に来た時にはそんなものは無かった。 それが意味する事は……レイがこの場所に来た後にここを訪れた参加者……それも負傷者がいるのだ。 そう、レイがカード探しに集中している間に負傷したルルーシュを連れてスバルとこなたがデュエルアカデミアに来ていたのだ、 3人はすぐさま保健室へ向かったが為、売店などを調べているレイとは遭遇せずにすんだのである。その途中でルルーシュの血がデュエルアカデミアの床を汚していたのだ。 なお、3人はレイの存在に気付いていないし、レイもこの血痕を見つけるまではこのデュエルアカデミアに人が来たという事実には気付いていなかった。当然、互いの事情など知るはずもない、 レイは動揺していた、血痕から考えても負傷者はほぼ間違いなく傷の手当てができるであろう保健室へ向かっただろう。そして保健室方面はレイがまだ調べていない3分の1に入っていたのである。 レイは負傷者が保健室へ向かったという事実から、ある1つの結論に思い当たった…… それはデュエルアカデミアの近くで戦闘が起こり負傷者が現れたという事実だ、 同時にそれは戦闘を行った方の少なくても片方が殺し合いに乗っている事を意味している。勿論、それが今現在保健室にいる負傷者の可能性がある、 もし負傷者が殺し合いに乗っている者ならばすぐにでも殺した方がいいだろうし、殺し合いに乗っていない者ならばその時の情報を聞き出す必要がある、 さらに考えたくない話ではあるがその負傷者、もしくは負傷者と戦闘した者が十代である可能性だってある。 この時、レイに与えられた選択肢は1つ増えて3つ…売店へ戻り中を調べるか、すぐさまここを離れ他の施設へ向かうか、もしくは保健室にいるであろう負傷者と接触を試みるか… 「どうする……?」 レイは思案する……3つの選択肢のどれを選ぶのか……勿論、レイは保健室にいる人物の中に自分の知り合いであるスバルがいる事には気付いてはいない…… かくしてデュエルアカデミアにはスバル本人は知らないスバルを知る人物が3人集っていたのである。スバルを知る者達彼らを知らないスバル本人の行く末は、今はまだ誰も知らない…… 【1日目 早朝】 【現在地 G-7 デュエルアカデミア(玄関)】 【早乙女レイ@リリカル遊戯王GX】 【状態】健康 【装備】SIG P220(9/9)@リリカル・パニック 【道具】支給品一式×2、『フリーズベント』@リリカル龍騎、『光の護封剣』@リリカル遊戯王GX、ランダム支給品0~1 【思考】 基本:十代を守る。 1.売店に戻るか、保健室に向かうか、他の施設へ向かうかを決める。 2.各施設を回りカードとデュエルディスクを手に入れる。 3.殺し合いに乗っている者を殺害する。 4.フェイト(StS)、エリオ、万丈目を強く警戒。 【備考】 ・リリカル遊戯王GX10話から参戦です。 ・フェイト(A's)が過去から来たフェイトだと思っています。 ・フェイト(StS)、エリオ、万丈目がデュエルゾンビになっていると思っています。 ・ここではカードはデュエルディスクなしで効果が発動すると知りました。 ・デュエルデュスクを使えばカードの効果をより引き出せると思っています。 ・カードとデュエルディスクは支給品以外にも各施設に置かれていて、それを巡って殺し合いが起こると考えています。 ・デュエルアカデミアの3分の2を調べました、どの場所を調べたかについては次の書き手さんにお任せします。但し、売店内部と保健室方面は調べていません。 ・デュエルアカデミアの売店はシャッターによって施錠されている為、現状中には入れません。 Back それでも台風は微笑う。そして奔る 時系列順で読む Next やわらかな温もりに瞳閉じ Back されど嘘吐きは救済を望む(後編) 投下順で読む Next やわらかな温もりに瞳閉じ Back Shooting Bullet(後編) ルルーシュ・ランペルージ Next 誰かのために生きて、この一瞬が全てでいいでしょう(前編) Back Shooting Bullet(後編) スバル・ナカジマ Next 誰かのために生きて、この一瞬が全てでいいでしょう(前編) Back Shooting Bullet(後編) 泉こなた Next 誰かのために生きて、この一瞬が全てでいいでしょう(前編) Back Fate/cross dawn 早乙女レイ Next 誰かのために生きて、この一瞬が全てでいいでしょう(前編)
https://w.atwiki.jp/nemesys/pages/41.html
New Paradise-R Vol 10 2009.8.1発刊 ANIME 01.侍戦隊シンケンジャー(OP)侍戦隊シンケンジャー 02.侍戦隊シンケンジャー(ED)四六時夢中 シンケンジャー 03.鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(OP)again 04.ヴァンパイア騎士 Guilty(OP)輪廻-ロンド- 05.喰霊-零-(OP)Paradise Lost 06.TALES OF THE WORLD RADIANT MYTHOLOGY2(OP)flyaway 07.Pandora Hearts(OP)Parallel Hearts 08.真マジンガー 衝撃!Z編(OP1)感じてKnight 09.フレッシュプリキュア!(OP)Let s! フレッシュプリキュア! 10.こどものじかん 2学期(OP)Guilty Future 11.機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン(OP2)泪のムコウ 12.ヘタリア Axis Powers(イタリア)おいしい☆トマトのうた 13.マクロスFRONTIER(OP2)ライオン 14.sweet pool(OP)I m in blue 15.忍たま乱太郎(OP)勇気100% 16.黒執事(OP)モノクロのキス 17.うみねこのなく頃に(PCゲーム版OP)うみねこのなく頃に 18.夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~(OP)JUST TUNE 19.快盗天使ツインエンジェル(OVA版OP)エンジェルらいくに☆LOVEりたいっ!! 20.黒神 The Animation(OP1)sympathizer 21.コードギアス 反逆のルルーシュR2(OP1)02~オー・ツー~ 22.コードギアス 反逆のルルーシュR2(OP2)WORLD END 23.宇宙をかける少女(OP1)裸々イヴ新世紀 24.宇宙をかける少女(OP2)Miracle Fly EURO 01.LET S FLY TOGETHER 02.INTO THE GAME 03.SPILIT OF THE NIGHT 04.MACHINEGUN
https://w.atwiki.jp/commando-matome/
金曜ロードショー「アーノルド・シュワルツェネッガー コマンドー」 (1985年アメリカ)▽史上最強戦士がHDリマスターで筋肉復活 アーノルド・シュワルツェネッガーコマンドー◇85年、米。 アーノルド・シュワルツェネッガー。元特殊部隊の男性が誘拐された娘を 取り戻すため、テロ集団に立ち向かっていく。マーク・L・レスター監督。 山荘で静かな生活を送っていた、元特殊部隊のリーダー、メイトリックス (シュワルツェネッガー)は、娘のジェニー(アリッサ・ミラノ)を南米の テロ集団に誘拐される。娘の命と引き換えに南米某国の大統領の暗殺を 強要され、飛行機に乗せられたメイトリックスだが、脱出に成功。 娘の命を救うため、敵の本拠地に乗り込んでいく。 ●前スレ コマンドーのガイドライン part134 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/gline/1332665936/ ★★コマンドー★★ http //uni.2ch.net/test/read.cgi/kinema/1216236699/ ●その他 駒形堂「浅草寺発祥の地」 通称“こまんどう” ttp //www.asakusa-noren.ne.jp/event/4/4_2/ goo 映画・作品情報 ttp //movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD3341/index.html?flash=1 海外のファンサイト ttp //www.commandofans.com/ 海外のファンサイト(移転先) ttp //www.maniaccopfans.com/commandofans/